知恩院前 ―バス停の読み方―  管理人のひとりごと  はじめに トップページ






浄土宗の総本山、知恩院
正式な読み方は「ちおんいん」ですが、
市バスの「知恩院前」は市民の呼び方から「ちおいん・まえ」と読みます。
それがどうした? なのですが、
あるホームページで
「バス停に地元の読み方を採用するのは非常識、正しい読み方に改めろ」との意見が。

このホームページを読んだときはもう呆れてしまいました。
観光客が混乱するから古くから地元で親しまれた呼び方を止めろって、
なんと身勝手で、自己中心的な考え方なんだろう。
市バスは観光客を運ぶことも大きな使命ですが、
まずは地元市民の足。こういう人は、観光客である自分本位でしか物事を考えられないんだろうな。

「観光客が間違えてしまう」と、そのホームページの管理人は書いているけど、
訪れる前にまず行き先の情報を少しは調べる努力や自分で何とかする意志を持とうよ。
旅行前に訪問先の情報を調べることは、旅行の楽しみの一つ。
その土地の伝統や特色などを事前に知ることで、知的好奇心もさらに高まると思うのですが。

自分本位の視点でしか観光できない人は
どんなときでも、どんな場所でも「自分にわかりやすい旅行」ばかりを期待し、
延いてはその土地が持つ魅力や伝統を否定してしまっていることに気づかないんでしょうね。

俺の常識、流儀が他の場所でも通用しないのはけしからん!
なんか日本の風習が海外で通用しないことに怒る、一昔前の海外団体旅行的な発想に近いような。
ささいなことだけど、このような自分本位の考えに凝り固まった観光客が
日本や世界を闊歩している現状はかなり悲しいですね。



余談ですが、地元では相国寺(しょうこくじ)を「そうこくじ」、
龍安寺(りょうあんじ)を「りゅうあんじ」と呼ぶ場合もあります。

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