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「 京都の人は“中華思想”が強烈」
よくそう言われるけど、当たらずと雖も遠からず。
やっぱり日本語も日本文化もすべて京都で生まれ、日本文化に関わる「一流のもの」はすべて京都で育まれたわけだし、
たとえ自分に関係なくても(というか実際まったく関係ないけど)、京都の文化、流儀が最も洗練されていると考えるのは仕方がないかな。
個人的にも、例えばベタベタの人間関係が背景にある「粋」とかを自慢されても、「野暮」と五十歩百歩やん・・・と思ったり。
「京都=中華」、それ以外はたとえどこであっても・・・という感じでしょうか。
「地元への愛着が強い」
これは正反対。自分でもよくわからないんだけど、京都の文化に対する強烈な固着はあっても、 京都という地域に対する愛着心はない。
自分の出身校でもないのに高校野球の代表が出て大騒ぎしている地方の人の感覚が全くわからないし、
相手が 京都出身と言うだけで連帯感を感じることは皆無(確か京都と東京は「県人会」的組織がないと訊いたことも)。
どちらかといえばお互いに「京都のどこですか?」と訊ねて、「なんやそこほんまの京都とちゃうやん」と
心で嗤っている場合が多い気がする(嫌な人種かも)。
「京都のぶぶ漬け」
これはある程度ホントかな。似たようなことはおそらく実際にあると思う。なかなか相手がこちらの事情を察することなく、
厚顔無恥に居座ったりする場合はやんわりと傷つかないような言い方を選ぶ。「相手もそれで察してくれるだろう」という相手を敬う気持ちから。
にもかかわらず野暮な人にはそれがわからないから、いつのまにか二枚舌の代名詞的な逸話として世間に拡がってしまった――のでは?
「京都は日本のパリ」
よく誉め言葉のつもりでこう言うたとえをする人がいるけど、正直なところパリと比べられてもねぇ。
というか、京都は京都であって、 他地方の人間に京都のことをとやかく言われるのって興味もないし、他の都市にたとえられるのも。。。。
でも、かなり前の話だけど、姉妹都市の誼で鴨川にセーヌ川に架かる橋を京都にプレゼントするという話をシラク大統領が出してから、
心の底からフランスというか、パリって田舎だなぁ〜と思った。
「京都の人は冷たい」
これもホントかな。自分も東京に住んで初めて「他人の優しさ」を感じたような気がする。
例えば、京都ではずっと隣に住んでいたとしても居間には絶対に通さないし、友達同士でも根掘り葉掘り聞くことはあまり好まれない。
ま、家に入れば、あるいはあるグループに入ってしまえばいろいろと他人のことを噂したり、そういう傾向はあるけど。
「街の掟」と最低限の礼儀さえ守っていれば、居心地がいい京都。
1000年以上も前から「都市生活」が営まれてきたという事実は、当然ながら割り切った人間関係構築に大きな影響を与えてると思う。
「この前の戦争といえば応仁の乱」
うそ。誰も言ってないし、地元では話題にも出ない。誰が言い出したんやろ。
ま、京都の人間って言っても人それぞれ。
確かに他人には無関心だし、多かれ少なかれ、上のような傾向は持ってても、いちど信頼すると滅多なことでは裏切らない。
その人が京都出身かどうかもあまり関係なく、京都のマナーをちゃんと押さえていれば決して疎外されることもない。
質より量的思考、繊細さや思いやりがわからない、社会的栄達のためだけにガツガツしている人たちは嫌われそうですが・・・・・。
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