清泉女子大学(旧島津公爵邸)

邸宅の庭園と建築 大学の近代建築 東京の近代建築



五反田駅から歩いて数分ほど、駅前の庶民的な商店街とは 全く雰囲気が異なる島津山に清泉女子大学は位置します。

かつての島津公爵邸をそのまま活用した本館は、J.コンドルの名建築。綱町三井倶楽部や三菱開東閣など他のコンドル作品が公開されていない中で、

自由に見学できる(門衛所での受付は必要)清泉女子大学は貴重な存在です(※いまはオープンキャンパス時だけかもしれません)。

Note: 設計:ジョサイア・コンドル  竣工:大正6年 品川区東五反田3-16

 




少し長い坂を上ると、見えてきました、石造りの堂々とした洋館!








石の質感と言い、色合いと言い、さすがコンドル建築と思わせる重厚な迫力。




同じくコンドルが設計した綱町三井倶楽部、コンドルから教えを受けた片山東熊らが設計した旧竹田宮邸と共通した造りですね。













バルコニーの列柱と曲線がなんとも美しいですね。















規則的な意匠がリズミカル、そして優美に








オープンキャンパスで訪れたときはちょうどつつじの季節









満開のつつじに包まれた、庭園内のキリスト像と日本庭園






ステンドグラスが美しい玄関から内部へ












木の枠組みと見事に調和した、玄関と窓のステンドグラス









天井部分の曲線も、優美で優雅な邸内の雰囲気をさらに高めます。












華族が暮らしていた豪邸がそのまま残され、公開されることに心から感謝です。






ところで島津公爵邸があった場所はかつての地名から袖ヶ崎邸と呼ばれていました。
三菱岩ア邸も茅町邸と呼ばれていたのですが、歴史ある地名がことごとく消失してしまったのは悲しいですね。




本館庭園側のバルコニー。シンプルだけど、凝った装飾 

 旧使用人居住棟

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