何有荘 かいうそう  トップページ  京都の庭園   邸宅の庭  MAP  小川治兵衛の庭







小川治兵衛が手掛けた南禅寺別荘群の名園の一つで、広大な敷地は山腹まで及びます












州浜の向こうに石灯籠と滝組。小川治兵衛のこの絶妙な配置






人工の滝とは思えない、自然な滝の流れ。滝組は七代目小川治兵衛が得意とする作庭です。






大ぶりの蹲踞(つくばい)もこの広大な庭園にはぴったり









池泉庭園だけでなく、敷地には茶室「龍吟庵」、窓が個性的な待合の「残月亭」も






残月亭の吉野窓。かっこいいですね。






茶室「龍吟庵」







残月亭から眺める茶室・龍吟庵









夕暮れの何有荘。この別荘の魅力は、庭園の美しさだけでなく、そのミステリアスな雰囲気でしょうか。
夢の中に出てくるような景色が目の前に拡がります。










そのイメージを高めているのが、本邸に当たる洋館。武田五一の設計です(他への移築が決まったとか)。
さらに神秘性を深めているのは、他の日本庭園では絶対にお目にかかれないトンネルの存在!







こんな本格的なトンネルが敷地内に掘られているとは、想像もできませんでした。南禅寺の別荘は本当にすごい・・・・。









薄暗いトンネルを出ると、眼下に何有荘の建物と京都市内を一望できます。絶景!
何有荘はもともと、実業家・稲畑勝太郎の別荘(和楽園)でしたが、その後所有者が次々に変わっています
(今はアメリカの超大手企業の経営者が所有しているとの情報も出ていますが、どうなっているのでしょう。詳細は不明です)。
個人的には公共の文化遺産として自治体が購入して公開を、と思っていましたが、
取引額が80億円以上という噂を聞くと、自治体では手が出ないのかもしれませんね。
ちなみに京都の南禅寺界隈や東山、阪神間の芦屋・西宮などは、
都心から離れているにもかかわらず、破格の土地価格で有名。
高台寺近くの一流料亭「土井」の土地売却では、東京の企業が16億円以上で購入したことも、記憶に残っています。



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