四つ橋筋 なにわ筋  ― 京町堀・新町・立売堀 ―  大阪の風景 大阪の近代建築

四つ橋筋は御堂筋の西側を通る大通りで、
堂島から難波にかけて両側にはオフィスビルが建ち並んでいます。

一見すると新しいビルばかりのような無機質な風景なのですが、
よーく見てみると、けっこう近代建築が残っていてびっくり。

特に 四つ橋筋から少し東に入ったところに建つ中山製鋼所ビルも必見。
かなり老朽化していますが、赤い煉瓦の味わいはなかなかのものです(ただ最近、解体されたとか・・・)。

大学の建物のようなアカデミックな風格が漂う長瀬ビルと
演舞場の艶やかさを残す煉瓦造りの大阪屋ビル(なにわ筋)は、この界隈で特に大きな存在感を誇っています。

なお、大阪の旧市街では南北の道を「筋」(四つ橋筋など)、東西の道を「通」(本町通など)と言うとガイドなどに書かれていますが、これは誤り。
正しくは大坂城に直接通じる道が「通」、それ以外が「筋」だそうです。自分も最近まで知らなかったので念のため・・・・・・・。


京町ビル

設計:岡部建築事務所

竣工:大正15年 MAP


中山製鋼所ビル



設計:辰野金吾?

竣工:大正初期

地下鉄肥後橋駅5分 西区京町堀1-1

老朽化していたものの、
品格を漂わせていた煉瓦建築。解体とは・・・。


一丸株式会社(旧小林医院)

竣工:大正末期 MAP

立売堀ビル

竣工:昭和初期

地下鉄四つ橋線本町駅5分 西区立売堀1-5


長瀬産業



設計:設楽建築事務所

竣工:昭和3年 MAP 


大阪屋ビル(旧新町演舞場)



設計:片岡建築事務所

竣工:大正11年 MAP


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