妙心寺麟祥院 京都の庭園トップページ 地図






                               

徳川家光の乳母として権勢を誇った春日局の菩提寺、麟祥院。
門をくぐると視線の先に「花頭窓」。典型的な禅刹の構成を整えた塔頭です。








     
いちばんの目当てだった方丈南側の庭園。
決して広くはないですが、一面を覆う苔と石の配置から伝統を感じることができます。少し上から庭を俯瞰できるのもうれしい。









訪れたのは真冬の2月(おそらく2012年?)ですが、寒さにも負けず、苔は青々と―。












庭の真ん中辺りには、作庭の要とされる三尊石。仏様が三人並んだ姿を模した石組みです。









明快な枯山水(わかりやすい形態は大好きです。思惟も必要かもしれませんが、万人が見て理解できなければ芸術の意味がない)。
石橋の下を川の水が通り、そして大海へ――という構図なのでしょうか。









作庭時には意識されていなかったと思うのですが、木々の枝振りにも趣が。






庭のメインから外れたちょっとした造作にもセンスが。手水鉢の前に置かれた石の形、枝の拡がり。これだけでも絵になります。







花頭窓の向こうにはなぜか鯱(しゃち)。春日局と縁が深い淀城(京都市伏見区)から移転されたものだそう。
京都には、独自の由来にちなんだ史跡を誇る寺院が多いですね。






麟祥院は期間限定の特別公開でした。
妙心寺では季節ごとにいろいろな塔頭が公開されるので、京都市観光協会のホームページでご確認を。

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