醍醐寺三宝院 奥宸殿と茶室「松月亭」  



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松月亭の庭も趣がありますが、やはり奥宸殿の「醍醐棚」が最大の見どころでしょうか。
桂離宮の「桂棚」、修学院離宮の「霞棚」と並んで「天下の三名棚」に挙げられています。
ただ自分は床の間の美しさに見とれてしまい、醍醐棚には写真を観てから気づくという愚かさ――。
改めて写真で確認すると、とても簡素な美しさながら、細かい部分の装飾が緻密で、素敵な棚だったんですね。









ちなみにこちらは修学院離宮の霞棚。桂離宮の桂棚は非公開ですが、こちらも早く公開してほしいですね。

※奥宸殿は非公開の場合も多いようなので、ご確認下さい







表書院に連なる「純浄観」(じゅんじょうかん)と奥宸殿の間につくられた池泉庭園に突き出る感じで建つ茶室「松月亭」









こけら葺き入母屋造りで、東側の円窓と池に浮かぶ感じが特徴的。築山の豪壮な石組みも見事です。









築山の石灯籠と水の中に設置された手水鉢。
桂離宮につくられた「流れ手水(ちょうず)」
に近い感じですが、流れ手水は水、あるいは水に埋めた石などを使うので、
厳密には流れ手水に該当しないかもしれません。

流れ手水=池や小川の中に役石を設置し、流水または水に沈めた石などををそのまま使う形式の蹲踞(つくばい)







いつ作庭されたのかは不明ですが、築山の石組みは表書院正面の庭に通じる華やかさ






奥宸殿から見る池泉庭園









他の寺院なら、この一画だけでも、観光の目玉になりそうな存在です。純浄観の下まで広がる池の流れ、滝石組みも美しく






表書院に至るまでの中庭は露地風の造りに


表書院  「純浄観」(じゅんじょうかん)  紅葉と夜間拝観




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