東寺観智院 涅槃禄(長者の庭) 旧・五大の庭



 東寺真言宗(東寺境内)、かんちいん、京都市南区 MAP  京都の庭園  京都の枯山水

 

観智院の玄関。この玄関を開けたところ、国宝の客殿の前には枯山水の庭園があります。






この枯山水は、多くの庭園を手がけている京都の山田造園が2017年に作庭しました。






庭園の名前は「涅槃禄(ねんはんろく)」で、別名「長者の庭」。涅槃禄――難しい言葉からは意味の想像も難しいですが、
「真言密教の無限の宇宙観と涅槃寂静の境地」を表しているとのこと、です。






別名「長者の庭」の由来は、観智院が代々、東寺長者(東寺だけでなく、真言宗での最高位)が居住したことからだそうです。









この庭で印象に残ったのは、意外にほかの庭にはない薄と石燈籠の組み合わせ。
日本的な「侘び寂び」の雰囲気が直球で伝わってきます。「寂しい」雰囲気ではなく、「静かな和の境地」を具体化した感じでしょうか。
とても低い位置に架けられた石橋も、上品な雰囲気で好きです。













長者の庭がつくられる前は、弘法大師が入宋(にっそう)した後に帰国する姿を表した「五大の庭」でした。




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※観智院では庭の撮影はOKですが、建物内は撮影禁止です。

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