
雪の鹿苑寺金閣――。絵はがきとかではよく目にしますが、意外に積雪は珍しいため、けっこう貴重な景色。
このため朝起きて雪がちょっと積もってたので慌てて金閣寺に向かったのですが、
金閣はうっすら白く雪化粧していたものの、衣笠山や木々にほとんど雪は残っていませんでした。

雪景色も含め、「金閣よりやっぱ銀閣!」と言う人も多いけど、双方とも全く異なる、強烈な魅力を持つ寺院。
銀閣の魅力云々より、通ぶっている人ほど「金閣は俗物、銀閣の良さを分かる自分は渋い!」と勘違いしてるような人も多い気がします。
金閣を鏡湖池とのバランスとともに捉えることができれば、庭として最高に洗練された構図なんですけどね。華やかさも静寂さも備えて。

低く垂れ込めた雲の合間から陽が射し込んだとき。白い雪と金閣が文字通り「光り輝く」瞬間は絶景・・・・。

日が陰ると一気に冷え冷えした雰囲気に包まれる境内。あらためて眺めると、地上にけっこう雪が残っていますね。
鏡湖池(金閣の前の池)には氷が張っています。


間近に観る金閣。いつもの金閣も美しいですが、やはり雪がさらに金閣を引き立てます。




金閣の陰に隠れた存在ですが、庭園の雪景は華やかな金閣とは対照的に墨絵の世界。なかなか味わいがあります。

金閣寺の雪景色は2007年くらいに撮影した写真です。
2015年、2023年の大雪では、周辺の山々や木々も雪化粧してさらに美しかっただろうな。

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