祇園甲部歌舞練場 京都の庭園  坪庭・露地庭   トップページ   地図

   



祇園甲部の象徴とも言える歌舞練場の庭園が特別公開されたので、さっそく出掛けました(2013年7月)。
歌舞練場と戦前の名建築「弥栄(やさか)会館」の背後に池泉庭園と茶室を取り囲む露地風の庭があります。









訪れた日は祇園祭が間近い7月の中旬。梅雨明け前の不順な天気で、ちょうど夕立に遭遇。しばらく歌舞練場の本館内で雨宿りです。









雨の合間を縫って庭へ。まず目に入るのは池泉庭園。歌舞練場の隣に戦前の名建築「弥栄(やさか)会館」の塔屋部も見えます。












池泉庭園は女性が主役の祇園にふさわしく、全体的に穏やかで優しい雰囲気ですが、石組みなどは重厚な造形






滝の流れも、優美な雰囲気を残しながら、石組みはなかなか雄々しい造りになってます。






池泉庭園を過ぎて奥に進むと、かつて織田有楽斎の旧宅があったことに因んで建てられた、「如庵」の名前を持つ茶室









半月型にくりぬかれた袖壁が洒落ていて、印象的









茶室周囲の露地風の庭園は、台杉(?)の木が神秘的な雰囲気を醸し出しています。石灯籠と蹲踞(つくばい)も端正な造り










館内は祇園ならではの艶やかな雰囲気。祇園甲部の紋章を模した欄間など、ちょっとした工夫が洒落てますね。









歌舞練場本館の横に建つ弥栄会館は1936年の竣工。劇場建築で有名な木村得三郎の設計です。
この建物を実質的に取り壊して、ホテルにするとのニュースを耳にしましたが、祇園のシンボル的な存在だったこの建物が姿を消してしまうと思うと、悲しいですね。





祇園には、お店の入り口もちょっとした坪庭が作られていて、京都らしさがあちこちに。

   

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