料理旅館吉川の料理 中京区富小路通り御池下ル 吉川の庭園
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「天ぷら」で有名な吉川。鱧の季節である7月に帰洛したとき、どのような料理が出るのかを楽しみに訪れました。
先付けで、やはりというかいきなりの鱧。少しあぶった鱧に梅肉を乗せ、ゼリー状態に。涼感100%。
2品目は、鮪と鮃のお造り。穂じそが味、見た目でのアクセントに。
鱧で外側を巻いたしんじょの上に一枚のずいき。出汁は超絶妙な薄味で、いかにも「京風」。最高に美味でした。
鱧の押し寿司に山桃。なんとも涼しげな盛り付けと器。
祇園祭りの長刀鉾を描いた器が印象的。味も文句なしです。
天ぷらの2品目(1品目は海老やズッキーニなど)。手前は鱧と梅の天ぷらです。こちらも旨い!
最後の食事は名物の「天茶」。出汁をかけてさらさらと。出汁の具合、食感、すべてに満足です。
〆のデザートはいちじくのシャーベットと葡萄、キウイ
初めて訪れたのは1月。両親の結婚記念日に合わせ、家族で昼食を。
まず先付け、そしてお造り(鯛とトロ)が出て、天ぷら2品、
天ぷらの合間にふぐの白子の茶碗蒸し(上の写真)、吉川の名物「天茶」(天ぷらのお茶漬け)、デザートだったと思います。
こちらは2品目の天ぷら。「旬」のふきのとうが特に美味しかったです。
この後で「天茶」が出るのですが、全然くどくなく、もちろん全く胃もたれもなし。とにかく上品なお味でした
(料理の写真は苦手なので、これくらいで。本当は食べるのに夢中でした)。
女将さんをはじめ、従業員の方はすべての所作に心がこもっていました。
帰りがけには、料理の途中で話した「両親の記念日」を覚えて下さっていて、
「記念の日に吉川を選んでくれはってうれしおす。おおきに」のひと言ともに、記念品を頂きました。
思いがけないプレゼントに両親は大喜び。どうもありがとうございました。
この吉川、料理の味、器、見た目すべて秀逸なのですが、
いちばん心に残ったのが上のような心遣い。
駐車場には、まずこちらの名字が入った札を立てておいて下さり、
予約の電話でも終始、丁寧なご対応でした。
特に印象的なのは、予約時に
「上座はお一人でしょうか。お二人でしょうか」。
いままで一流と言われる料亭でも、上座の人数まで尋ねられた記憶はなかったような。
上座という意識や形式が希薄化しているいま、日本が培ってきた美しい伝統に触れたような気がします。
京都の庭園と伝統建築 京料理・桜田
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