泉涌寺 雲龍院     雲龍院の額縁庭園    京都の庭園 王朝の庭 50音順一覧 MAP 来迎院  善能寺
     
     




霊明殿の前、重要文化財の本堂「龍華殿」の南側につくられた枯山水。菊の御紋の模様が、さすが皇室と最も縁が深い「御寺、泉涌寺」。






この石灯篭は徳川幕府の最後の将軍、徳川慶喜の寄進。この由縁で雲龍院を「徳川家と関係が深い寺院」と紹介している情報源もありますが、
灯籠の寄進だけで、皇室との結びつきが強い泉涌寺と徳川家をつなげてしまうのは、さすがに少し歴史的に無知かなとも思います。






以前に訪れた時、石灯篭が置かれていただけで、特に庭として整備されていませんでした。
やはり今の枯山水の方が、泉涌寺に相応しい高雅な雰囲気ではないでしょうか。










龍華殿は重要文化財。宸殿のような格子戸に気品を感じます。






中庭に設えられた蹲踞(つくばい)も菊の御紋をかたどった意匠。さすが泉涌寺――。









「蓮華の間」の廊下側に作られたちょっとした苔の坪庭






狭いスペースにも、真黒石を中心に据えた坪庭






雲龍院の特筆すべき点は、参拝者への温かい配慮。悟りの間では、ゆっくりと悟りの窓を鑑賞できるように椅子が設置されていたり、






「大輪の間」では、疲れた足を癒やすため、足のマッサージも兼ねた「瞑想石」が置かれています。
底冷えで冷たくなった床を歩く時のつらさを軽減するため、靴下カバーの貸出も。
「皇室ゆかり」でお高くとまっているどころか、ここまで参拝者に配慮されている寺院は珍しいのではないでしょうか。






額縁庭園となる色紙の窓、悟りの窓はこちらのページへ。



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