横浜市開港記念会館 MAP 日本の煉瓦建築  造形礼賛トップページ
 
 「ジャック」の愛称を持つ時計塔(約36メートル)がシンボル。
横浜開港50周年を記念して、市民の寄附金で建設されたとか。 煉瓦と花崗岩(?)の組み合わせがなんとも絶妙。
洋風の外観とは異なり、内部のステンドグラスは和風の装い。和洋折衷はいいですね。 ちなみに「キング」は神奈川県庁、「クイーン」は横浜税関です。









横浜中心街に居位置することから、ビルに囲まれていますが、とびぬけた気品と存在感。
ただ浮いている感じはなく、街に溶け込んでいる印象を受けるのは横浜という街の雰囲気のためでしょうか。













近くで観ると建物の重厚感に圧倒されそうですが、「重さ」はありません。
個人的に煉瓦建築の大御所と言われている有名な建築家は好きでは無いのですが(重厚感が前面に出て、大作り感が強いため)、
開港記念館は圧倒感はなく、煉瓦が持つ温かみを十分感じることができる感じです。設計は山田七五郎、佐藤四郎で、原案は福田重義。
竣工は大正6年です。 









窓の外と中。気品ある外見と同様、内部もとても上品な構成となっています。






ステンドグラスは宇野沢組ステンドグラス製作所の作品(昭和2年)。横浜をモチーフにした和風のデザインが秀逸です。









戦前の建築は、なぜこんなに美しく、細部まで配慮が行き届いてるんでしょうか。「無駄」を省く現代建築と対照的ですね。


 

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