根津美術館 ― 燕子花の庭園 ―    



旧・根津嘉一郎邸  地図  東京の庭園  港区の庭園  トップページ



東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎(1860〜1940)が、明治39年(1906年)に東京の邸宅用地として、
現在地(丹南藩主=大阪府松原市=高木家の下屋敷跡)を購入。その後、長男(2代目根津嘉一郎)が根津美術館に改築しました。
若い頃から古美術品に関心を寄せていた初代嘉一郎は、自らのコレクションを広く公開することを望んでいたそうです。
庭園も初代嘉一郎が邸宅としてこの地を購入してから数年かけて造成されました。
当美術館の蒐集品としては特に尾形光琳筆「燕子花図」が有名で、庭園の燕子花が咲き誇る時期に合わせ、公開されています。
東京の都心で堪能できる名画と名園の燕子花――。ある程度の人出は避けられませんが、日本美の競演を堪能することができます。




   
エントランス     










雑踏の表通りと隔絶した世界観をつくる竹林のエントランス。
京都の露地を思わせるようなシンプルなつくりで、その簡素な美しさに来館者から思わず歓声が上がるほどです。





エントランスの入り口の空間に置かれた「月の石船」。蹲踞(つくばい)は三日月、燈籠の灯りは月光を表します。



    茶室「弘仁亭」の燕子花    










庭園で最大の見どころは、茶室弘仁亭の前に拡がる池の燕子花











初夏の柔らかい陽射しを浴びてほぼ満開の燕子花





ノムラカエデの「紅」と燕子花の「紫」と新緑の「翠」が織りなす絶景








澄み渡った水面に映る風景は透明な美しさ


   吹上の井筒    







吹上の井戸近く、池に浮かぶ屋形船。しゃれた装置ですね。











吹上の井筒も燕子花に囲まれています。個人的にはこの界隈の風景が日本的で一番好きかもしれません。


   その他の風景    










「閑中庵/牛部屋」の露地と茶室。「牛部屋」という名称には何か謂れがあるのでしょうか。





美術館のガラスに映り込む庭園の入り口付近











燕子花だけではなく、初夏の新緑も美しく――
開館時間や燕子花の時期の開館時間など、詳細は公式ホームページを参照してください。










表参道の駅から美術館に向かう途中に建つプラダの建物。斬新な建物も好きですが、前庭(オープンスペース)のシンプルさが最高


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