JR日光駅  トップページ  大学・学校の近代建築  栃木の近代建築   




大正元年に竣工した旧国鉄日光駅(現JR日光駅)。
ハーフティンバー様式の木造二階建構造ですが、どことなく「和」の上品な雰囲気を醸し出しています。






肌色、もしくはピンクに近い窓枠の配色、中央の塔屋部分が、
控えめながら大きな個性をもたらし、さらに品格ある姿にしているのかもしれません。









玄関の格子状の天井、改札口へ向かう扉の計上と配色も個性的。
当時は(おそらく)ハイカラだった駅舎も、今ではレトロな素敵な趣きに。






二階に上がる階段を登ると、一等車客専用だった待合室。
現在は展示、集会施設として使用されているようですね。









シャンデリア据え付け部分の装飾、天井と窓格子の整合性も上品な雰囲気






近くの東武日光駅と比べて閑散とした雰囲気ですが、
建築の美しさでは圧倒的な存在感ですね・・・・。
数年ほど前の新聞報道では、設計者が明石虎雄氏(鉄道院技手)だったと判明したとか。
ライトあるいはガーディナーの作品ではとの臆測も流れていましたが、
それは明石氏の技術、センスが当時一流の建築家と比べても見劣りしなかったことの証左ですね。






とても丁寧な言葉遣いのJR日光駅。
全く関係ないですが、「JR」という呼び名はいまだ好きになれず。
なぜ敢えて呼びにくいアルファベットにするのか。略称にも「品格」が欲しいですね。
NTT、JT、URなどなど、かつての公営企業に多い傾向ですが、安直なイメージ・・・・。



Copyright © Goto N.  All Rights Reserved.