大阪のイメージ


→ 大阪の近代建築

大阪というとマスコミの影響、または一部の偏った地元の大阪ナショナリズムにより

必要以上に「庶民の街、おもしろい街、ガラの悪い街」などが誇張され、 単一のイメージで塗り尽くされようとしている。

庶民的、おもしろい、とにかくパワフルという街の性格も大阪の愛すべき個性だけど、

京阪神大都市圏の中核でもある大阪ほどの大都市なら、多様なイメージが混在して当然。

街に残る近代建築のようにもっといろいろな個性、「顔」があってもいいのでは?と思うんだけど。

たぶん近代建築に関しても、大阪は東京や京都などに比べ、より個性的であり多種多様。

特に「官」が建てた建築物よりもさらに豪華な「民」による近代建築が都心部に林立する光景を見ると、

日本経済を牽引してきた大阪の「誇り」と薄っぺらい「単一イメージ」とのギャップを感じ取ることができるんじゃないかな。

船場をベースとする高質な文化の発信地であった時代が長く続いた事実。

そして古くは近江商人、近代に入ってからは小林一三や関一のような逸材を受け入れてきた懐の深さ。

包含力と多様性が本来の大阪だったはずなのに、

なぜに今、市民の一部とマスコミ・芸人は大阪を狭いイメージに閉じこめ、余りにも単一的で下品なイメージを強調するのか。

「大阪がめっちゃ好きやねん!」と勘違いな思い込みが激しい人たちこそ、

大阪の良さにいちばん気付いていないという悲劇に早く気付いて欲しい・・・。


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