建仁寺西来院 せいらいいん 

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2024年に初めて公開された建仁寺の塔頭、西来院。
初公開で、米国発の人気コーヒー店「ブルーボトル・コーヒー」とコラボするという斬新な取り組みで注目を浴びました。
門前にはブルーボトルコーヒーのロゴが置かれ、門内に移動式のコーヒートラックが置かれています。
営業は3月23日から6月2日まで(秋にも再び営業を予定しているそうです)。









門を入ると苔庭「九華青蓮」が広がり、正面には玄関「甘露門」









堂内から観る「九華青蓮」。庭に面して小さなテーブルが置かれています。机の形、配置も洗練されていますね。
人がいない合間に撮影しましたが、多くの参拝客がブルーボトルコーヒを飲みながら、庭を眺めていました。
好きなドリンクを片手に庭をゆっくり鑑賞するという試み、いいですね(ただしコーヒーを西来院の門外で飲むのは禁止です)。







「九華青蓮」の庭は、石組みを蓮の花に見立てて作られたそうです。



  中庭   







西来院には、先に触れた九華青蓮の庭、そしてこの中庭、本堂前に「峨眉乗雲」の庭の三つの主要な庭園がありますが、
個人的にいちばん惹かれたのはこの中庭










白砂の上に竹を植えた空間に置かれた井戸と石造りの水盤。
このさりげなく、何気ないアイテムと配置なのですが、伝統美を現代風に伝える斬新さが見事に表現されていました。







水盤の石器は彫刻家として活躍されている樂雅臣氏の作品です。浮かべてられているのは蘭の花。
西来院は、鎌倉時代に中国(南宋)から日本を訪れた開祖の名僧、蘭渓道隆に因んで「蘭の寺」を謳っています。




  
本堂前庭園「峨眉乗雲」   







峨眉乗雲の庭は、中国仏教と深い縁がある「峨眉山」の景色を模したもの










苔そのものと苔庭の部分が描く曲線、白砂との対比が本当に美しい庭。
こちらの庭園と「九華青蓮」の庭を作庭したのは、中根金作の跡を継ぐ中根庭園研究所。
中根金作の庭に特徴的な「優美な曲線」が西来院の庭にも活かされています。







ちょっとした空間にも苔が美しい庭。桂離宮などでも有名な三光灯籠が印象的です。


    
         
       
建仁寺方丈庭園「大雄苑」   建仁寺方丈中庭「潮音庭」  
         
       
両足院大書院前池泉庭園   祇園・建仁寺界隈の庭園  




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