KYO AMAHARE 「雨晴」 

三条・四条通の坪庭
 京都の坪庭・露地  地図  京都の庭園
 





錦の雑踏を避けるため、たまたま一筋上の蛸薬師通を歩いているとき、
京町家の外から美しいガラスや陶器の作品が陳列してある京町家を発見。
ちょっと街を歩いていると、
伝統を大切にしながら、斬新な感覚を持つ店とどこかで遭遇できるのも京都の楽しさですね。









絶対に坪庭があるだろうなと思って中に入ると、京町家の典型とも言える端正な庭がありました。
大小趣の異なる石燈籠が絶妙な位置に配され、枯山水の庭のように白砂が川の流れを表している造形となっています
硝子戸を開けることはできなかったため、写真には少し室内の反射が映ってしまいました)。









庭の中央に置かれた円い石は「伽藍石(がらんいし)」でしょうか
(本来、伽藍石は寺院の柱の礎石などを使用した石のことですが、実際にはそうではない石も多いようです)。










窓越しでしか庭を観られないのは残念でしたが、2024年春には店内に茶房を開設するとのことで、
そのときには縁側などから庭を鑑賞することが可能になるとのことでした。










玄関のすぐ横のスペースにも石燈籠と蹲踞(つくばい)が置かれた小さな坪庭。
狭さを感じさせず、精神的な視界が徐々に広がっていく坪庭の良さを具体化したような名庭です。










店内はギャラリーのように品物が展示されています。
工芸品には全く無知な自分なのですが、どれも趣味が良く、センスが光る商品ばかりという印象。
京町家の雰囲気と特徴を最大限に活用した陳列の仕方がとても美しかったです。







こちらのお店「KYO AMAHARE」(雨晴)は2023年11月末に開業したばかりで、訪れたのはその1週間ほど後。
お店のコンセプト、そして築110年の京町家の特長を活かした店づくりなどは、公式のサイトに詳しく書かれています。
AMAHAREを展開する会社は富山県に本社を置き、既に東京・白金台に店舗を構えてます。



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