叶 匠壽庵 京都茶室棟  京都のカフェ・茶寮   造形礼賛
京都の庭園 京都の坪庭・露地 南禅寺界隈の庭園 京都市左京区 地図   新緑の京都

南禅寺界隈から銀閣寺方面に抜ける「哲学の道」の入り口付近に
有名和菓子店「叶匠壽庵 かのう・しょうじゅあん」が経営する茶寮「京都茶室棟」があります。
コロナ禍を挟んでしばらく営業休止状態が続いていましたが(再開を心待ちにしていました)、
2025年3月から期間限定で営業されることに(ホームページによると2026年から本格オープンになる予定です)。





お店では、甘味中心の茶寮と抹茶を頂く茶室のいずれかを選ぶことができます。
自分は露地を鑑賞したかったので、茶室を選びました。





抹茶とお菓子を頂いてから、待望の露地散策へ






新緑と手入れされた苔が広がる美しい露地と外腰掛待合




仏様が彫られた「四方仏」形手水鉢と井戸が新緑の露地に溶け込み、より神聖な雰囲気に






この露地は茶室「松壽庵」(抹茶を頂いた棟とはまた別の建物です)の周囲に作られています。
松壽庵は、日本を代表する数寄屋大工の中村外二が手がけました。竣工は1978年(昭和53年)。
茶室の名前は、裏千家の鵬雲斎・大宗匠によるものです。







松壽庵の正面(南側)の露地には光悦寺垣と簡素な石燈籠、蹲踞(つくばい)が設えられています。






「霰(あられ)こぼし」の美しい延段と雨落ちが印象的な西側の露地




先に見える建物は、抹茶を頂いた棟の近くにあった外腰掛待合。こちら側の庭は松壽庵の内露地に当たります。






松壽庵をほぼ一周する形で、再び抹茶を頂いた建物へ。抹茶は室内だけでなく、屋外で庭を観ながら頂くことも可能です。




玄関には叶匠壽庵の和菓子が並べられ、販売されています。
叶匠壽庵は大津市に本店を置く和菓子の名店で、味も食感も一流の味わい。お茶会でもとても重宝されます。







訪れたときはプレオープン間もない時だったこともあり、抹茶の方は比較的空いていたので、
しばらく自分一人の時間と空間も楽しめました。
和菓子の味とサービス、そして美しい露地と中村外二の茶室、哲学の道に面した立地――。
一流の和菓子店として、他の和風喫茶とはレベルが違う風格も備えていることから、
グランドオープンに向け、来客者は確実に増えていくと思います
(2025年時点のプレオープン時期の営業日時に関してはホームページを確認してください)。

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