イノダコーヒ本店  中京区堺町通り三条下ル  
   
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京都を代表する喫茶店で、戦後間もない時代からからコーヒーと言えばイノダと言われるほど、地元で愛されています。
自分も帰洛のたびに両親や友人と訪れていました。「京都に帰ってきたなぁ」と思える大切な場所。
ちなみに京都市のコーヒーとパンの消費量は日本のトップ。
戦前から洋ものも好きだった京都の知られざる顔でもありますね。
















純和風の京町家の外観と打って変わり、店内の基調は開業当時のモダンな雰囲気を残した西洋風の造り
(1999年の火災で一部焼失しましたが、この煉瓦の一画は当時のまま?)。鳥かごも昔からの伝統ですね。










和洋折衷の噴水がある瀟洒な中庭。テラス席のみ喫煙可能となっています。






庭を観ながら、渋いブラックコーヒーとタマゴサンド。最高のひとときです。
「イノダと言えば京都のコーヒーチェーン店」という認識も広まっていますが、
某地方都市発祥のチェーン店とは、味と格調、店内の雰囲気で一線を画していると再認識







昔ながらのハヤシライスも絶品。タマネギと牛肉がたっぷり入って、濃厚な味







テーブルクロスが青の時も(夏だったかな?)






噴水の奥にはひっそりと石燈籠が置かれています。






洋風が基調の店内に、和風の坪庭もしっかり作られているところが京都らしさ






苔むした蹲踞(つくばい)に役石が配された露地風の庭も整備されています。






建物も正面の外観は京都の町家風の造り。
京都は和洋折衷の宝庫と思うのですが、独自の伝統と文化があるからこそ、
他地域の和洋折衷にありがちな、「とってつけたような軽さ」から免れているような気がします。





イノダと同じく堺町通の出身で生粋の京都人だった父、そして母と自分にとって大丸で買い物をした後、
ぶらぶらと歩いてイノダでコーヒーを飲むのはほぼ定番のコースでした。ひと言では表せない愛着を感じています。


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