洛北の山中に佇む正伝寺。秋たけなわの休日に訪れました。






比叡山を借景に望む洛北の禅刹で、石の代わりに刈り込みを使用した枯山水で有名。
比叡山を借景にした庭園では円通寺も有名ですが、苔と大木に覆われて「侘びの風情」を醸し出している円通寺に対して
正伝寺は白砂に緑の刈り込み、広がりを持つ前景が「開放的なイメージ」を演出しているという感じでしょうか。









さまざまな角度から比叡山を眺めることができます。塀を越えた広がりは借景庭園ならでは。

庭が好きな人や自称「京都通」には根強い人気で、何回も訪れるリピーターも多いとか。
京都のお寺でどこが好き？という質問に「正伝寺」と答える人もけっこう多いみたいです。




　　　

重要文化財の方丈は伏見桃山城の遺構。天井は血天井として有名ですが、個人的にはこういう「因縁もの」には全く興味がなくて。
デヴィッド・ボウイが感動した庭園としても有名らしいですが、感性は人それぞれ。
個人的には有名人云々は全く関心外というか、「だから、それで？」と思ってしまいます。
著名人が訪れたからすごい！という感覚は、庭園ランキングで何位！をアピールするような事大主義的な思考と共通するような印象…。

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