圓通寺庭園と比叡山 京都の苔庭 比叡山の借景庭園 MAP 50音順別一覧 京都の庭園




修学院離宮を造営した後水尾天皇の山荘「幡枝御殿」を起源とする臨済宗妙心寺派の寺院です。
当初は白砂の枯山水だったそうですが、今では美しい苔の庭に。










比叡山を借景とする庭園で有名な円通寺
書院に足を踏み入れると、目の前に杉木立と書院の柱がつくる「額縁」の中に、雄大で雅やかな姿の比叡山が。
比叡山を借景にした庭園の中で、圓通寺ほど美しく、迫力がある比叡山を望める場所は少ないのではないでしょうか。







寺院の説明によると、ここに円通寺の前身となる離宮を造営した後水尾天皇は、
12年もかけて「比叡山が最も美しく映える場所」として現在の場所を選んだとか。









庭そのものも秀逸。書院の正面左側に重心を置いて石を配置することで借景である比叡山とのバランスを保っています(正面右側は一面苔の庭)。






高さのある石を用いず、低い石を好んで配置している点も借景を妨げず、比叡山をより雄大に見せるための工夫では?









比叡山という借景を離れて、庭園だけを見ても石組みに何らかの意図を感じることができる深い造形







一刻一刻と比叡山が表情を変えるごとに、そして観る場所を微妙に移動するだけで、庭の趣きもまた変化していきます。
修学院離宮を手がけた天皇の感性と京都の自然に対し、改めて強い感慨を覚えます。






円通寺以外で比叡山を美しく望める寺院として有名なのが、正伝寺(上、MAP)と妙満寺(下、MAP)。






Copyright © Goto N.  All Rights Reserved.