増上寺の茶室「貞恭庵」   東京の庭園  東京の露地・坪庭 

 



東京有数の大寺院、増上寺の境内にひっそり佇む茶室「貞恭庵」(ていきょうあん)。
茶室の名前は、和宮降嫁で有名な徳川14代将軍・家茂の正室、静観院和宮の法号に由来するそうです。






腰掛待合と、その前から続く「行」の延段






この露地でとにかく印象的だった木賊(とくさ)と、その先に置かれた端正な石燈籠と蹲踞(つくばい)






石燈籠の向こうに見える茶室


個性的な柱と、扇のくりぬきが皇女に相応しい気品を漂わせています。




茶室によって、飛び石の配置がそれぞれ異なり、それぞれ独自の雰囲気を表しているのも露地の魅力の一つですね。






最初はなぜ増上寺に和宮?と思ったのですが、
上野の寛永寺とともに、徳川家の菩提寺として勢威を誇った増上寺に徳川家正室ゆかりの茶室が移築されたのは自然な成り行きですね。
(和宮の墓所も増上寺にあります)。



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