東京都庭園美術館(旧朝香宮邸) 香水塔(次の室)   File # 0002-1

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旧朝香宮邸の象徴でもある香水塔。
フランス人のアンリ・ラパンが1932(昭和7)年にデザインし、フランス国立セーブル製陶所で製作されました。













上の照明部分に香水を施し、照明の熱で香りを漂わせるという
とても優雅な仕組みだったそうです。個性的な、しかしシンプルなデザインは観ていて飽きません。










香水塔が設置された「次の室(つぎのま)」は人造石でできた朱色の壁で囲まれ、
床はモザイクになっています。










そして白漆喰の円形天井とそこに埋め込まれた照明。
戦前にこのような斬新な空間が創られていたことは、ただただ驚きです。







「次の室」は大広間から大客室につながる動線上に配置されています。







「次の室」の横に配置された小客室(大客室と反対側)から観る香水塔。
どこから観ても大きな存在感を示していますが、自己主張しすぎない気品が最大の魅力かな。







大客室から観る香水塔。当時の貴賓は、この光景をどんな感覚で捉えていたのでしょうか。


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説明は「旧朝香宮邸のアール・デコ」(東京都庭園美術館)を参照しました。