山科伯爵邸 源鳳院 げんほういん
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山科家は藤原北家の藤原実教(1150〜1227年)を祖とする公家で、
代々天皇家や公家などの装束に関するしきたりなどを伝える衣紋道を家業としてきました。
江戸時代には、公家の家格で摂政・関白家(摂関家)、清華家、大臣家に次ぐ「羽林家」に属し、
明治時代から戦前までは「伯爵」として華族に列されました
(山科家では、特に戦国時代の貴重な資料である日記「言継卿記」を残した山科言継ときつぐが有名ですね)。
岡崎に居を構えたのは大正9年(1920年)。その後、建物は改築されましたが、
七代目小川治兵衛が手がけた庭が今に伝えられています。
門を入ったときに目に飛び込んできた庭の美しさは言葉をなくすほど。
満開の桜が、庭の雰囲気をさらに艶やかに華やかに彩っていた印象です。→ 源鳳院の庭園
源鳳院は本来、高級旅館のため一般客が見学することは難しいのですが、
公家の伝統を活かして年に何回か講演会やイベントが開催されます。
このときは宿泊客以外でも館内や庭園を見学することができるまたとない機会。
素晴らしい調度や展示品、庭をぜひ体験されることをお勧めします(詳細は公式サイトで)。
自分が訪れたのは旧暦の上巳の節句に合わせて開催された「雛人形展2024」。
40畳の大広間に煌びやかで上品な雛人形が飾られていました。
人形のことは余り詳しくないのですが、雅やかな調度と空間はさすが公家ならでは。
特に豊臣家の紋「五三桐」を大胆に配した屏風は圧倒的な存在感!
京都の文化はただ伝統を固守するだけではなく、時代を打ち破るような斬新性を兼ね備えていることを再認識しました。
雅やかで美しい雛人形と屏風を堪能した後、いよいよ庭園の散策へ。
2024年の雛人形展は入場料2000円で、お茶とお菓子(マカロン)付きです。
満開の桜と七代目小川治兵衛の名園を観ながら、本当に優雅なひととき。
なお予約制のため、大勢の来館者と鉢合わせになることもなく、心ゆくまで源鳳院の美しさを堪能することができました。
写真は、宿泊者の方が在室しない限り撮影OK。絶対的にお勧めの場所です!
→ 源鳳院の庭園
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