白沙村荘 橋本関雪記念館





【所在地】 左京区地域】 銀閣寺界隈 【分類】 邸宅の庭 【庭の形態】 池泉庭園坪庭・露地
【作庭者】 橋本関雪 【作庭時期】 大正3年(1914年) 【面積】 中規模(1万平方メートル)
【旧所有者】 橋本関雪 【公開形態】 公開 【撮影】 一部を除き自由 【訪問日】 11月(紅葉の風景【文化財】 国名勝



京都画壇の巨匠、橋本関雪の邸宅として造営された白沙村荘(はくさそんそう)。
敷地内には7400平方メートルの広さを誇る池泉庭園を中心に、画室や茶室などが点在しています。
庭園は関雪自らが設計したとされており、独自の世界観が至るところに。
銀閣寺に向かう人通りが多い道に面していながら、門を入った途端、静寂な雰囲気に包まれるところも魅力です。

庭は池泉庭園がもちろんメインなのですが、
個人的には風情のある矯々門(きょうきょうもん)などの門や茶室周りの露地などに惹かれました。
京都にありながら、どことなく鎌倉にありそうな素朴な風情も感じられます。

 紅葉の風景





入り口から少し歩いたところに建つ「矯々門」。








茅葺きの素朴な造りの矯々門の周辺は紅葉と黄葉に覆われて、絵画のような世界に








矯々門の手前に建つ東門の周囲も鮮やかな紅葉に包まれています。







白沙村荘の池泉庭園は、芙蓉池と瑞月池、浄土池に分かれています。
瑞月池の畔に建つ四阿(あずまや)「如舫亭(にょほうてい)」の横で色づく楓を芙蓉池の対岸から観る風景





敷地の全域が紅葉に覆われる感じではないですが、緑の中でひときわ彩りを添える楓は見事な美しさ


 
露地の風景







敷地内の中央に建つ元画室「存古楼(ぞんころう」の前に置かれた石燈籠と手水鉢。
広大な池泉庭園(芙蓉池)に面していながら、露地として独自の世界をつくっています。








茅葺きの四阿「如舫亭」と周辺の露地








茶室「憩寂庵(けいじゃくあん)」と「翠亭(いすいてい)」。茶室内部は撮影および入室禁止です。








持仏堂につながる「夕佳門(ゆうかもん)」と茶室周りの露地。
自然石に近い風合いの石燈籠や蹲踞(つくばい)がわびさびの雰囲気を高めています。










芙蓉池に面した画室「存古楼」。
親友の自宅が近所だったので、白沙村荘の前は何十回と通っていたのですが、
学生時代には庭や京都の史跡には全く興味がなかったので、
「なんか立派な家があるなぁ」くらいの印象しかなく、いつも素通り。本当にもったいなかったなぁ。



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