銀閣寺、黒谷(金戒光明寺)界隈の庭
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全国的に有名な銀閣寺(慈照寺)に向かう参道沿いには、橋本関雪の美意識を具体化した白沙村荘、
哲学の道を少し南に進むと、鎌倉にありそうなお寺、法然院があります。
白川通の西側には、紅葉で有名な真如堂、そして大寺院の風格漂う黒谷さん(金戒光明寺)と茶室で有名な塔頭西翁院。
銀閣寺(慈照寺)と哲学の道を除けば、それほど観光客も多くないので、ひとときの静寂を味わうこともできる貴重な界隈です。
銀閣寺の枯山水
創建からしばらく後の江戸時代に完成したとされる銀沙灘(ぎんしゃだん)と向月台。
日本で最も洗練された枯山水の「かたち」ですね。
銀閣と錦鏡池 東求堂と錦鏡池
鏡湖池から観る銀閣は、銀沙灘を背景にした銀閣とは印象が一変。石と水が織り成す池泉庭園に溶け込みます。
東求堂は、書院造りの原型とされる名建築です。
雪の銀閣寺
めったに雪が積もらない京都では、貴重な風景。銀閣は水墨画の世界に。
白沙村荘(橋本関雪記念館)
日本画の巨匠、橋本関雪がアトリエとしてつくった白沙村荘(はくさそんそう)。
庭園、茶室その他の建物も関雪自身が設計しました。彩りが豊かになる紅葉の季節はお勧めです。
法然院
簡素な茅葺きの屋根が印象的な法然院。季節ごとに変わる美しさを肌で感じ取ることができます。
重森三玲庭園美術館
聖護院から北に数分ほど上がれば、京大の近く、吉田神社の参道前には近代日本屈指の庭園家、重森三玲の邸宅(重森三玲庭園美術館)があります。
個性的な庭に茶室、襖や障子の造形など、重森三玲の美意識に感動です。見学は申込制
真如堂(真正極楽寺)
黒谷さんと同じく正式な寺院名は京都でも知らない人が多いと思いますが、真如堂といえば誰でも知っているほどの有名な寺院。
特に紅葉の名所で有名ですね
夜の金戒光明寺
金戒光明寺 こんかいこうみょうじ
正式な寺院名より、圧倒的に「黒谷(くろだに)さん」と呼ばれる浄土宗の大寺院。庭園は中根金作、植彌加藤造園により作られました。
紅葉の季節には、夜間特別公開も
西翁院(金戒光明寺塔頭)
露地と新緑の美しさは見事のひと言。茶室「紫雲軒」(淀看席、よどみのせき)でも有名な金戒光明寺の塔頭です。特別公開寺院
栄摂院 えいしょういん (金戒光明寺塔頭)
紅葉の季節にひっそりと公開される金戒光明寺の塔頭。真っ赤な楓とふわふわの苔が美しい穴場的なお寺です。
金戒光明寺は地元ではほとんど「くろ谷さん」と呼ばれているのですが、
都ホテルに次ぐ格式とされている某有名ホテルからタクシーに乗った時、「黒谷? 誰でしょう」というウソみたいな反応。
さすがに不安になってすぐ下車し、ホテルのスタッフにあらためて行き先を告げると、
そのスタッフも「くろだに? えーと・・・」。正式名称でも通じなくて、さすがにびっくりしました。
内外からの観光客が多い老舗のホテル、京都有数の大寺院の通称と名称は覚えていてほしいと痛感しました。
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