銀閣寺(慈照寺) 銀閣(観音殿)と錦鏡池 雪の銀閣寺 MAP 京都の庭園 名刹十撰  







銀閣(観音殿)と錦鏡池(きんきょうち)。銀閣寺を象徴する景観です。
足利義政は、苔寺をモデルとして銀閣寺を創建したと伝えられているとおり、錦鏡池の形や石組みは苔寺の黄金池と大きな相似性。
銀閣も、かつて苔寺に存在した「瑠璃殿」を模倣したとされています。










銀閣は2階建ての楼閣建築で、1階と2階で建築様式が異なっているのが特徴(金閣寺の舎利殿も階によって異なります)。
1階(一層)は書院造の「心空殿(しんくうでん)」、2階(二層)は禅宗仏殿様式の「潮音閣(ちょうおんかく)」と名付けられています。










銀閣(観音殿)も庭園の一要素と捉えれば、さらに庭の美しさが引き立ちます。下の写真の石橋は絶妙な形と厚さ









銀閣は、こけら葺の屋根に白障子の花頭窓が限りなく美しく、池に映る姿はどこまでも優美でありながら、枯淡の味わいも。









銀閣寺の全体の姿は、展望所から眺めることができます。背後の街並みとは隔絶された聖域、別世界になっていますが、
さすが景観条例が布かれている京都、銀閣寺の雰囲気を壊さない風景が維持されていることにあらためて感動。










再び庭に戻って、錦鏡池の周辺へ。苔寺の黄金池に通じる石組みと美しい苔はずっと眺めていたい気分









室町時代に創建された銀閣寺ですが、一時荒廃し、江戸時代に再び整備されたそうです。
このため庭の石組みも改修された可能性もありますが、日本最古の枯山水とされる苔寺の「洪隠山枯滝石組」に似ている感じも。






桃山文化の色濃い江戸初期の華やかさと混じり合うことで、さらにこの庭が魅力的になっているのかもしれませんね。






訪れたのは冬の平日の午前中。苔が枯れている庭が多い中で、銀閣寺の苔は全体的に青々としていたのが印象的でした。
銀閣寺は辺りが徐々に夕闇に包まれていく時間帯もとても幻想的ですが、銀閣を撮影するときに逆光にるので、午前中の拝観がお勧めです。


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