修学院離宮 中御茶屋(中離宮)客殿  上離宮   上離宮窮邃亭  中離宮楽只軒  下離宮 
   




客殿の前庭は小川の流れを中心とした苔庭。
庭も素敵なのですが、やはり客殿では床の間や絵画など国宝級の内部の造形が目を惹きます。











客殿は、東福門院(徳川秀忠の息女で上皇の中宮)の化粧御殿を移築したもの。
入母屋造りの簡素な建物ですが、
「一の間」の霞棚や杉戸の鯉の図、欄干の意匠など、珠玉の作品が目白押しです。







床の間の霞棚はまさに霞がたなびくような優雅さ。これほど優雅な棚は見たことないですね。ため息・・・。






斬新で、優美な床の間。和歌に因んだ色紙を並べ、腰貼(こしばり)には金地に群青のつなぎ紋様









鯉の図は、鯉が絵から飛び出るのを防ぐ網まで描いた緻密な絵画。
破れている個所まで描かれていて、粋な遊び心も感じさせます。







祇園祭の放下鉾(ほうかほこ)と岩戸山が描かれた杉戸









客殿の前庭は小川の流れを中心とした苔庭。優美な曲線と絶妙な石の配置が秀逸










冬の客殿。
縁の石の配置、手水鉢と植栽のバランスなど、簡素な中に限りない日本の美が凝縮されています。









一の間の西側と内仏間の濡れ縁には「網干の欄干」(漁師が網を干す姿を表したそうです)。
単純な意匠と思いがちですが、当時としては画期的だったようで、後の建築にも大きな影響を与えました。







重森三玲記念美術館(重森三玲旧邸)でも同様の意匠が使われています。






林丘寺の門につながる石段は、桃山〜江戸時代前期に造られたような豪壮な石組み


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