
雪の智積院。京都では珍しい大雪から2日後に訪れましたが、まだまだ雪は残ったまま。
誰もいない大書院の座敷。ここからの風景を独占できる、とても贅沢な時間と空間・・・・・。

築山の刈り込みには適度に雪が残り、目の前には絵画のような世界が広がります。


築山は中国の廬山、池の水は長江を表すとか。東福寺のように原型をとどめないほど雪が積もっていないので、庭本来の特徴もそのまま


桃山時代の華やかさを残す石組み。刈込の中に設置された石橋の形、傾きなどもこの庭の個性と美しさに。


池泉庭園は、大書院の南に建つ講堂の横にまで広がっています。こちら側の石橋も絶妙な形です。


境内の案内図などに説明はありませんでしたが、大書院の入り口近くの建物は茶室でしょうか。



庭園の池の水は書院の縁の中側まで。大書院に座っていると水に浮かんでいるような感覚になります。
縁側に置かれた一文字型手水鉢の風合いも印象的


書院庭園を離れると、まだまだ雪はこんもり積もったまま

建物の間につくられた坪庭にまで雪

中庭の枯山水庭園は、雪で原型をとどめていませんでした(通常の風景は以下の写真)

智積院は七条通の東端にどっしりとした門を構える真言宗智山派の総本山。
長谷川等伯の障壁画でも有名です。


華麗な装飾が施された、大書院の上段の間と襖絵(こちらは長谷川等伯一門による楓図と桜図の模写。実物=国宝は収蔵庫で鑑賞できます)

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