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離宮、醍醐寺、迎賓館の床の間

京都の庭園 御所・離宮の庭 京都の床の間


修学院離宮下離宮「寿月観」の床の間と違い棚

離宮や門跡寺院の床の間や違い棚は、
茶道の「わびさび」の影響を受けた大徳寺や料亭などと趣が異なり、華やかさを湛えているのが特徴でしょうか。


修学院離宮の違い棚で最も有名な中離宮客殿の「霞棚」。
霞がたなびくような棚の配置の美しさから、日本三名棚の一つとなっています。



醍醐寺三宝院奥宸殿の「醍醐棚」も日本三名棚の一つ。
花をかたどった透かし彫りが壁に影となって映るなど、シンプルな作りでありながらも繊細で上品な棚になっています。
三名棚の残り一つは桂離宮書院の「桂棚」ですが、こちらは完全に非公開。
宮内庁の所有とは言え、国民全体の文化遺産なのでぜひ公開を望みたいですね。



桂離宮松琴亭の違い棚。奥の部屋は茶室です。下の写真は改修前で、襖などは全体的に淡い色合いでした。


松琴亭はこの斬新な市松模様の装飾が大きな特徴。
他でも言及していますが、江戸時代初期にこの意匠が生まれたことに京文化の先進性を感じます。

目を引く意匠ですが、決して華美、派手の一線を越えていないところが「さすが!」と思える美的な感覚



桂離宮や修学院離宮の美の伝統を今に継承した京都迎賓館。
大広間の「桐の間」の広々とした床の間の簡素で、無駄のない雅やかな空間は見事ですね。
座椅子には「五七の桐」の「蒔絵(まきえ)」が施されていますが、色が微妙に違うそうです


館内のちょっとした空間に設えられた床の間も全て簡素な作りに。
この空間こそ、京都、そして日本の美しさの象徴と再認識しました。
庭の美しさに気を奪われて、まともな床の間の写真は残っていませんでした。


有栖川宮旧邸宅の大広間と床の間。板敷きの部分は能舞台としても使用されたそうです。


床の間付書院の花頭窓。
上部の透かし彫りは龍の意匠ですが、武家のように猛々しくなく、あくまでも優雅に。

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