南禅寺参道菊水、紅葉の庭園   菊水、新緑の庭  





【所在地】 左京区地域】 南禅寺界隈の庭園 【庭の形態】 料亭の庭 【面積】 中規模
【作庭者】 七代目小川治兵衛 【作庭時期】 明治28年頃 【所有者】 呉服商・寺村助右衛門 → 菊水
【雨天】 館内から鑑賞可能 【公開形態】 利用者のみ見学可能 【撮影】 自由 【訪問日】 2022年12月、23年4月






レストランに通されると、目の前に広がる絵画のような庭!
友人と2人、窓に面した真ん中の席に案内して頂き、さらに感動






友人としばし会話も忘れ、庭の美しさをただただ眺めるだけ。
目の前にガラスがあるとは思えないほど、窓はとても丁寧に磨かれているので、庭のパノラマが楽しめます。










この庭を観ながら頂く食事は最高でした。デザートもとても美味しく、ケーキは手作り、飲み物は数種類の中から選べます。









庭の中央には樹齢200年を超えるアカマツ。紅葉が庭に彩りを添え、七代目小川治兵衛の庭がさらに美しく









木々の緑に紅葉の赤、さまざまな色が織り成す景色はまさに「錦秋」









離れの「やなぎ」前の石灯籠に降り掛かる紅葉






たった一輪の菖蒲の花もまた美しく






アカマツの下をくぐって、「離れ」が点在する庭を散策します。









苔が美しい小径を歩いて行くと、離れの「さくら」









「さくら」の周囲は露地風の庭になっています。






本館前から離れの「ぼたん」の方向を眺めた光景。
菊水の庭は無駄がないというか、どこを切り取っても絵になり、少し角度を変えて眺めるとまた新たな視点が生まれて――。









他にも味わい深い蹲踞(つくばい)や石燈籠が各所に。この石燈籠は「豊島(てしま))石」でつくられているそうです。


桃山時代につくられた石燈籠はケースの中に










離れが点在する丘の部分を一周し、再び本館の前へ。










庭から眺める本館と個室棟「きく」









【撮影後記】
菊水=湯豆腐と思っていたのですが、いつのまにか洋食やケーキも提供するレストランになっていたんですね
(高級旅館は以前と同じ)。
訪れる前は、他の南禅寺界隈の湯豆腐店や旅館とあまり区別が付かない感じだったのですが、
実際に菊水を訪れて、スタッフの方々の心がこもった接客態度も含め、高品質なサービスと料理、デザートの美味しさに驚きました。

上に書いたように、南禅寺界隈にはいくつかの料亭や料理店があります。
でも(ある程度の高級イメージを持っていた)某店は菊水と違い、田舎の民宿のようなベタベタな対応で、
料理も「京都」を前面に打ち出すほどの味でもなく・・・・
(おまけに料理にちょっとした異物が入っていたのですが、特にお詫びもなく・・・)。
今回の訪問で、菊水のレベルはこれら他の類似店とは比べものにならないほど高い!と再認識しました。
庭ももちろん素敵なので、季節ごとに異なる表情をこれからも楽しみに訪れたいです。

【追記】新緑の季節、海外からの客人をお連れして再訪しました。最初は窓から少し離れた場所だったのですが、
窓際のお客さんが帰られた後に席の移動をお願いしたところ、快く承諾してくださり、
海外の客人も、美しい庭が目の前に拡がるロケーションにとても満足してくれました。
館内でスタッフの方とすれ違ったとき、ちょっとした会話の時などの対応も含め、サービスは完璧。
食事も美味しく、庭も美しく、
これまで訪れた南禅寺界隈の料亭、レストランでは全ての面でいちばん満足できる場所と改めて感じました。

新緑の庭園



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