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對龍山荘庭園 南側の庭 ―七代目小川治兵衛の足跡―

對龍山荘庭園トップページ 紅葉の對龍山荘 / 南禅寺界隈の別荘庭園 京都の庭園

對龍山荘の庭では、やはり東山を借景にした大池とその周辺が最も華やかで、
いちばん目を惹く存在ですが、近代の日本庭園をつくりあげた七代目小川治兵衛の足跡は南側の庭に色濃く残されています
(對龍山荘を築いた伊集院兼常は作庭にも造詣が深かったので、大池周辺ではおそらく伊集院が手がけた箇所も多いと推測)。



なだらかで穏やかな芝生で覆われた斜面を疏水から引き入れた遣水(やりみず)が流れる風景。
山縣有朋の別邸、無鄰菴(むりんあん)にも共通する構図です。



遣水の上流は滝石組に近い石を配置し、穏やかな印象を与える庭園で緊張感を持たせた急流を演出



遣水の上流では下流部分と連続した穏やかな風景が拡がります。


ここに配置された切支丹燈籠と急流上部周囲の風景は個人的に大好きな空間。
急流の上は再び穏やかな泉となり、鏡のように美しい水面に。


「清冽(せいれつ)」という言葉がこれほど当てはまる場所はないと思えるほど美しい泉


沢飛石で少ししゃがんでみると、紅葉の合間から主屋の円窓を観ることができます。
この美しい泉と紅葉、遣水の石組、そして主屋の個性的な円窓――。ここまで美しい完璧な庭は数少ないですね。
何よりもこの広大な庭園で、チリ一つ落ちていないニトリホールディングスの素晴らしい手入れに感動です。



庭園南側のもう一つの大きな特徴は、芝生が広がる開放的な景観。
大池が大きな存在感となっている北側と比べると少しインパクトに欠けるかもしれませんが、
こちらの方が
芝生を日本庭園に初めて採り入れた七代目小川治兵衛の理想「明るくて開放的な庭」を体現している印象も受けます。


主屋の内部から南側の庭園を観ると、なだらかな地勢と奥行きをさらに感じることができます。



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