高台寺 茶室「遺芳庵」「傘亭」「時雨亭」 円徳院  京都の庭園 坪庭と露地 桃山文化の庭園






高台寺は有名な茶室が残されている寺院としても有名です。受付から境内に入り、まず目にする遺芳庵









大円窓の下地窓がとても印象的。この窓は島原の花魁、吉野太夫に因んで吉野窓と呼ばれています。









遺芳庵の背面と枯流(かれながれ)の中に設えられた蹲踞(つくばい)。
遺芳庵は一畳台目の茶室で、17世紀の京都の豪商で茶人でもあった灰屋紹益が建てたとされています。明治期に高台寺に移築されました。







高台には重要文化財の茶室「傘亭(からかさてい)」と「時雨亭(しぐれてい)」(手前)。
ともに伏見城の遺構とされていますが、詳細は不明とのことです。どちらも個性的な造りで、自由な空気が漲っていた桃山文化を体現しています。










傘亭の名前の由来は、内部の屋根が傘を開いた形状に似ているため。当日は内部を観ることができなかったのが残念ですね。






時雨亭は、二階部分がメインとのことですが、やはり外観からではその辺は良くわかりませんでした。ただ他の茶室にない独特の形状は見応え十分。
近年、なぜか高い評価を得ている斬新な茶室に似ている気もしますが、この建物が存在していた伏見城はそれこそ時代を超えていたのですね。
茶室という存在、さらに伝統の継承とは、奇をてらうだけでなく、品格を持ってこそと、と再認識しました。









時雨亭の躙り口と突上(つきあげ)窓。2階からの眺望は素晴らしいでしょうね。






両茶室の横に配された蹲踞(つくばい)。本来は石灯籠も建っていたのかな。
高台寺では貴重な茶室が大切に保存されていて、関係者の方のご尽力に脱帽なのですが、
どの茶室も少し「記念館」的になっていて、茶室の大きな魅力である露地独特の雰囲気などが感じられないのがちょっと残念でした。。







時雨亭と傘亭に通じる道。思ってたよりも高い場所に建てられています。









時雨亭と傘亭からの帰路は竹林の中を通って・・・・


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