料亭左阿彌 茶室「寛楽庵」 (京都市東山区)  京都の庭園 地図 トップページ 料亭の庭 紅葉の風景

 → 茶室「遍松庵」



料理を頂いた茶室「寛楽庵」から眺める紅葉。障子まで紅く染まって・・・・






障子を開けると、さらに紅葉が眼前に迫ってきます。










半月形の窓からは観る紅葉は、まさに絵画のように美しく・・・・・。障子窓を開けると趣も変わりますね。






窓の向こうに見える茶室は「遍松庵」です。この景色を独占して、一流の京懐石をいただける至福の時間









高低差を利用して造られているため、下を覗くと渓谷のような趣に。落ち葉も紅葉で埋め尽くされています。







訪れたのは12月3日。紅葉には少し遅いかなと思ったのですが、ちょうど見頃。京都の街中では最近、12月初めの紅葉が多い感じですね。









磨き抜かれた机にも紅葉が映り込み、部屋全体が紅くなるほど。この部屋から眺める楓の美しさは、素人の写真や言葉では表せない別世界でした。










山県有朋などの大政治家や川端康成、志賀直哉などの文豪も訪れた左阿彌

立派な門構えに相応しく、建立から400年、料亭の創業から160年以上の歴史を誇ります。









玄関近くに置かれた蹲踞(つくばい)や玄関前の石灯籠も、織田有楽斎の子息、織田頼長の時代から受け継がれた歴史を感じさせますね。












予約した時間の少し前に到着すると、既にお店の方が玄関で待っておられ、お部屋まで案内してくださいました。
当日のお部屋は離れの茶室「寛楽庵」。
前には苔むした蹲踞(つくばい)と石灯籠が配されています。






予約時に「できればお茶室で料理を頂きたい」とお願いしたところ、快く対応してくださいました。

富岡鉄斎が席開きをしたという由緒ある茶室をひとりで独占できる幸せ。このようなお部屋にもかかわらず、席の別途使用料は不要という神対応










床の間には大徳寺黄梅院住職が書かれた掛け軸。
「本来無一物」。事物は空(くう)であるから、執着すべきものはないという意味でしょうか。
窓から射し込む柔らかな冬の陽射しも美しく――。









部屋の雰囲気と景色、そして何より絶品の懐石のお味に気を取られて、料理の写真は撮り忘れてしまいました。。。。
この空間でいただいたお料理は忘れられないですね。


 → 茶室「遍松庵」と本館の庭


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