青龍苑(旧霊鷲山荘 りょうじゅさんそう 料亭阪口) 祇園から清水へ 京都の庭園 トップページ 京都の坪庭 地図
圓徳院と高台寺、ホテルVMGリゾートに立ち寄った帰り、久しぶりに湯豆腐の奥丹を訪れた後、イノダコーヒの清水支店を探してうろうろ。
その近くにこんな立派な茶室を備えた庭園が存在していたとは、全く知りませんでした(イノダの清水支店は閉店していました・・・・残念)。
ベースになってるのは、七代目小川治兵衛が作ったとされる料亭阪口「霊鷲山荘」の庭。
池の畔に建つ茶室は「清涼」。少し高台に建つ茶室は「長嘯庵(ちょうしょうあん)」。
丘の最も高い場所に建つ茶室は「三玄(さんげん)。青龍苑のホームページによると、
高い位置の茶室から順にそれぞれ「真」「行」「草」の位置づけになっているそうです。
池の畔に建つ「清涼」は身近で見学することができますが、残念ながら「三玄」と「長嘯庵」には近づくことができません。
池を渡る石橋の向こうに建つ「長嘯庵」
「三玄」と「長嘯庵」。高低差を利用して茶室が並び建つ風景は、円山公園の料亭「左阿彌」に近い雰囲気です。
「長嘯庵」とその待合に通じる石段も通行禁止になっています。
最初はあまり七代目小川治兵衛の庭とわからなかったのですが、
写真をあらためてよく見ると、要所の至るところに石灯籠が抜かりなく(?)配置されていて、風景を引き締めています。
訪れたのは冬の快晴の日でしたが、木々が枯れて少し淋しい雰囲気でもありました。
青龍苑として、これだけのレベルの庭を無料で開放している料亭阪口には脱帽です。
池の外側には、お香の松栄堂やよーじやなど京都の有名店が並んでいます。
青龍苑の近くにはちょっとした空間に坪庭を創ったり、どの店も庭を大切にされている様子が嬉しかったです。
ひとりで二年坂、三年坂周辺を訪れるのは初めて。テレビなどで流れる「いかにも京都」という美しい町並みが続いているんですね。
ただ京都出身者からすると、町衆の生活が今も息づいている洛中の街中で、「本当の京都」を感じてほしいな、と思ったりもしました。
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